薪ストーブやペレットストーブを長くご愛用していただくために日頃からしっかりやっておきたいメンテナンス。ストーブの性能を最大限に発揮させ快適な薪ストーブライフを送るための参考にしてみてください。
ストーブを使用していると煙突の内部に煤(スス)やタールが付着し、メンテナンスを怠ると不完全燃焼や煙道火災など危険な事故につながる恐れがあります。掃除をすると同時に煙突点検もかねて定期的に行いましょう。
煙突掃除をするときはマスクとゴーグルを装着して行いましょう。室内ではススが落ちて汚れないよう養生しておくと良いでしょう。パーツをひとつずつ外しブラシでススを取り除きます。自分で掃除をするのが困難な場合は専門業者に依頼しましょう。
灰は一度に大量に出るわけではないので頻繁に行う必要はありません。ただし暖かくなり火を入れなくなったら灰は全て取り除きます。梅雨など湿気の多い季節に灰が水分を吸収して、ストーブが錆びてしまう原因となってしまいます。
ストーブ稼働期は、灰をすべて取り除く必要はなく、炉内からあふれそうな分だけ取ります。4?5cm程度残しておくと適度な断熱材となり燃焼を助けてくれます。灰は畑にまいたりクレンザーがわりに使ったり、アク抜きにもお使いいただけます。
わたしたちがつくる薪ストーブとペレットストーブはサビ防止の耐熱塗装をしておりますが、天板での湯沸かし・料理などで塩分を含んだ水分がかかったり、夏場の湿気により部分的に錆が出てくる場合があります。その際はできるだけ早めに処置をしておくと良いでしょう。
錆びている箇所をサンドペーパーで磨き、耐熱スプレーを吹きつけます。乾燥したらバーナーで炙ります。ここで処置完了しても大丈夫ですが、仕上げにミツロウや植物性の油を塗るとさらに◯。
扉部分の耐熱ガラスはタールなどの汚れが付着します。炉内の美しい炎を眺め、燃え具合も確認できるようきれいにしておきたい箇所です。
ガラス掃除は濡れたティッシュに炉内の灰を付けて磨き、拭き取るときれいになります。掃除をする場合は必ず熱が冷めてから行いましょう。急な温度差を与えるとガラスにヒビが入る場合があるので十分注意しましょう。
鉄板製のストーブは火をいれると膨張し、消火すると収縮します。日々これを繰り返すことにより変形が生じてきます。そのまま使用し続けるとひび割れることもあります。異常に気がついた場合はすぐに使用を中止し、えびてつへご連絡ください。
ひび割れてしまった薪ストーブも、修理すれば引き続きお使いいただけます。えびてつで購入された薪ストーブの場合、当社にお送りいただければ必要箇所を補修してお客様へご返送する修理サービスを行っております。また、えびてつのストーブたちは特殊な加工等はしていないため、お近くの鉄工所に相談してみるのも良いかもしれません。